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植田さんの漆喰

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本日は上塗りです。

1日見に行けない日があったので
LDKはすでに完成してました。
とてもいい雰囲気。

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軍手仕上げのパターンがついています。

この感じがどういう風に
できていくかというと。

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寝室は今から塗るので見学できました。

まず一度上塗り材を塗ります。

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今日は平(たいら)さんと
もえさんコンビです。


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一度塗ったところに、さらに上塗りを
重ねていきます。


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軍手仕上げするのにこの上塗りを
2回するという工程が必要らしく、
すごい手間のかかった仕上げ
ということがよく分かります。


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パターン付け中。
実になめらかな動き。

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手をくるくるーと回します。
丸だったり八の字にだったり。

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するとこうしたパターンがつきます。


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うーむ、いい雰囲気。


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今日はなごやかな雰囲気でしています。

平さんの話はおもしろい!
楽しい雰囲気からいい壁が生まれる
とのことなので楽しい雰囲気に
してくれてます。

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平さんが上塗りして、もえさんがパターン
という阿吽の呼吸です。

3年ぶりに仕事していただきましたが、
相変わらずの気持ちいい仕事です。


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寝室ができました。

ちょっとデスクスペースあります。
これも好きな家具作家さんがしてくれて
いるので細かなディテールのところが
いい雰囲気で納まってます。
いつもながらやわらかいディテール。


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そうした細かなディテールですが、
大工さんの仕事も
こんな感じなのでほんとに素晴らしい。


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このあたりのいろいろな線の出方も
いいなあと思います。


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こうした見えなくなるところも
天井板連続になるよう
張ってくれてますし。

長手方向で板を張ってくれて
大丈夫ですよと言いましたが、
この方が美しいやろとのことで
してくれてます。



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見える部分の納まりがきれいなのは
大事ですが、
見えなくなる下地の納まりも重要で
大工さんの腕がいいと
下地が美しく、その雰囲気が
表にもでてきてこうして
左官も美しくなります。

下地が汚いと次仕事する人にも
その仕事が派生してしまいますので。

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ほんとに職人さんはすごいんですよねえ。


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そして、そのすごい仕事っぷりですが、
植田さんところならではで
タデラクトしてくれます。


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今回はこのニッチ内に
してもらいます。


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まず材料混ぜて、


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ちょっと黒を入れて
少し濃い目を狙います。


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練った材料を塗っていきます。


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塗り方人によっていろいろと
思いますが、平さんの塗り方は
なめらかで見てて飽きません。


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こんな感じになりました。


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ちょっと時間をあけて。


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もう一度塗ります。


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そして、石でこすっていきます。


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コテと違い面積が小さいので
ほんとに労力のかかる仕事です。


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ちょっとずつ表情がついていきます。


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いろんな色ができるので、
見本で試しに青もつくってもらい中。


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お手伝い中。


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自分でしてみると大変さ分かります。
素人がすると石の動かし方も
いまいちなので
美しく仕上がらないですしねえ。


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グラデーションにもできるそう。
モロッコの技法だそうですが、
向こうでは水路とかもこの仕上げ
でできてたりするそうで
暮らしに馴染んだ技法のようです。

水にもいけるので親方が浴槽や洗面にも
つかってる写真をみせてくれましたが、
こうしたおもしろい仕上げも
あるもんだなあと思います。

今日軍手仕上げで壁に塗ってた漆喰は
「気硬性漆喰」で二酸化炭素で
固まるものですが、
このタデラクトは「水硬性漆喰」という
ものらしく、水で固まるそうです。

そうした石灰の地域による特質に
よってできた特殊な仕上げですが、
石で何度もこすってあげると独特の
艶がでてきてとても美しくなるという
特徴がなんともいいなと思います。

なんとも品のある艶なので
そのどこか凛とした表情が
個人的には気に入ってます。
檀れいさんみたいな感じです。

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そんな凛とした表情が空間の中に
一部あればいいなと思い、
タデラクト見てみたかったので
今回はこのニッチの部分に
してもらいました。

(結構暗く見えますが、
平さんが壁を遠くから見つめ、
もう一度塗って色明るくするわと
塗り直してくれました。)

そのあたりのよりよいものを
してくれるというところも
ほんとに有難いことだなと思います。


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しかしまあ、左官は見ててほんと
飽きないです。

次計画している物件も植田さんに
左官を塗ってもらえるので今から
とても楽しみだなあ。





by morimoto_a | 2020-10-24 23:18 | 植田さんの漆喰 | Trackback | Comments(0)

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