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硯を彫る人

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もはや硯という漢字を見てもピンと
こないとこがありますがすずりです。

スウィッチインタビューで硯を彫る人
として製硯師の青柳さんがでていたけども、
はるか昔の中国の無名の工人たちが
つくった気持ちを持ってつくれるよう、
その土地に行き、その土地の食べ物を食べ
文化を知り、そうすることで石の見え方が
変わってくるというようなことを言って
おられたのがとても印象に残りました。

何千年も何億年前の石が、石から
硯に変わる瞬間に立ち会い、
その石が石であるということは
変わらず自然の表情を殺さない
つくりをすることが大切で、
それが石に対する敬意であると。

昔の無名の工人たちはそうした
心を持っていたのだろうなあと、
ものを扱うことに対しての
考えておかなければいけない
大切なことを教えてくれた
ような気がします。

技術と本質のどちらも伝えたい
との言い方もされてますが、
これはほんとそうだなと思います。
どうしても、技術自慢になって
しまうところがあるので、
線を消す意味は静寂のためか、
壁の厚みは包容力のためか、
きちんとした目的があることと、
その目的の立ち位置を間違わない
ことが、自分が仕事をする上でも
とても大切なことなんだろうと
思います。




by morimoto_a | 2018-07-19 20:28 | いろいろ | Trackback | Comments(0)

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