2016年 11月 15日
素材の話
素材を選定する時に心がけていることは、時間が経っても飽きること
なく汚れても美しく感じるようなものであって欲しいと思っている。
汚れがつかないようコーティングしている材料とかもあるのだけど、
見た目にピカピカしてあまりすきでない。最初ピカピカしていても、
真鍮のように触る度に色が落ち着き美しい色になるものもある。
家に住む時にどこを目指しているかという点がある。できた時にす
べてが完成しているわけではなく、10年後、20年後、さらにその
先を目指して設計をしていたいと思っている。
こうした経年変化に対する視点が設計者にもないことは、家ができ
はじめに写真を撮って終わってしまうからと考えている。実際に、
いろんな建物や街や空間に出会うと、ほとんどが時間を経てその場
の空気をつくりだしているものたちである。そして、自分が好きな
街は時間軸を感じる場所であり、例えばダーラフローダのように美
しい時間を重ねてきた場所のようなものになって欲しいと思ってい
るのである。
by morimoto_a
| 2016-11-15 21:39
| いろいろ
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